藍住で創業した先輩たち

カワセミデザイン舎 日下 智之さん

見晴らしのいい自宅の書斎が日下智之さんの仕事場。
ここで企業のパンフレットや店舗のチラシなど、さまざまなグラフィックデザインを手がけています。

日下さんは長年、大手印刷会社でグラフィックデザイナーとして勤めていました。
業務はとても忙しく家に帰るのはいつも夜遅く、時には午前0時を越すこともあったと言います。
育ち盛りの子どもたちの姿も平日は寝顔しか見られない日々が続き、「こんな生活でいいのだろうか」と、思い悩むことが数年続いたそうです。

違う会社に転職することも考えたものの、結局どこの企業に移っても状況が大きく変わるわけではないと感じた日下さんは、グラフィックデザイナーとして独立することも視野に入れ始めました。
「最初はできれば会社員でいて欲しいと思っていました」と笑って話すのは、現在パートナーとして一緒に事務所を切り盛りする奥様の有紀さん。
何度も夫婦で話し合いを重ね、会社を辞めることを決意。
2018年5月に退職をし、2018年9月に「カワセミデザイン舎」を立ち上げました。

独立後ほどなくして、SNSで情報を発信するようになりました。
webを使った広報は有紀さんの担当。
有紀さんの明るくやわらかな人柄を感じる文章で、事務所の日常の様子や、手がけた仕事をTwitterやFacebook、Instagramで綴っています。
こうしてSNSを使って発信することによって、 さまざまな方と出会うきっかけとなったり、SNS経由で仕事の依頼がくるようになったりしたと言います。

また、これまでの仕事の繋がりで日下さんが独立したことを知りデザインの依頼をしてくださるクライアントさんや、 県外の制作会社や印刷会社などから仕事を請け、会社員時代に培ったデザインの技術と知識を活かして、多くのデザインを手がけています。

デザインに関わる業務だけに集中できていた会社員時代と比べ、 独立してからは見積もりや予算組みなども考えないといけません。
「まだまだ慣れません」と日下さんは苦笑い。

創業とほぼ同時に開催された藍住町創業塾では、自営業者としての心構えをしっかり学んだと言います。
また、そうした繋がりから自営業者の仲間ができたり、補助金などの情報をこまめにいただいたりすることができるようになったとのこと。
自宅兼事務所に飾られたこの看板も、創業補助金を利用して新調したそうです。

木々やたくさんの植物が綺麗に植わった庭やウッドデッキは、日下さんお手製。
「仕事の息抜きになるんです」と笑う日下さん。
取材中は、4歳になる愛娘もインタビューに参加。
日下さんにぴったりくっついてうれしそうです。
独立することで得ることができた家族とのこうしたかけがいのない時間は、日下さんの大きなエネルギーとなっています。

日下さんにこれからやってみたいことを尋ねてみました。
「いろんな人とチームを組んで、企業や店舗のブランディングをやってみたい」と、日下さん。
ロゴや名刺、webサイトの制作など、企業のイメージやメッセージを伝えるツールを一式手がけるような仕事にも取り組んでみたいと、目を輝かせます。

(2019.08取材)

事業所名 カワセミデザイン舎 
住所 徳島県板野郡藍住町住吉字乾57-10
URL https://kawasemi-design.com/
SNS

Twitter
https://twitter.com/kawasemidesigns

Facebook
https://www.facebook.com/kawasemidesignoffice/

Instagram
https://www.instagram.com/kawasemi_design/

 

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